週初めの夜勤が終わり、ラーメンを食います。さてどうするか。
10時に仕事を終え、ぼーっとする頭を抱えつつまっすぐ家路に就く。
うーん、どこで食おう。10時に仕事が終わると、開いている店がまず少ない。
家の近くの店でと当初は考えていたが、イマイチピンと来ないのだ。
そこで近くの店をなんとなく検索してみる。うーん、何度見てみてもいつもと変わらず…。
だがそんな中で閃いてしまった。この間行こうと思って諦めた二郎が…近くにあるぞ?
店の情報を見てみると開店は11時。これは…行っちゃうか?平日の開店直後ならそこまで混まないハズ!
そうして、新代田の二郎に行くことが決まった。最寄り駅から一つ井の頭線で行くと、新代田。
時間はちょうど11時だ。駅を出てすぐの店に向かう。
と、店はまだ開いていないようだ。がしかしさすが二郎、すでに7人ほどの待ちが!
平日でも、平日でもなのか。まあでもこれなら普通に店には入れるな、と思い並ぶ。
11時少しすぎに店は開店。客が店内になだれ込む。俺とあと3人くらいは店に入れそうだ。
券売機で食券を。といってもここは小、小豚、小豚ダブルしかない。
大や生卵、かつおぶしなどもあるがそれは現金のようだ。
俺は普通に小をポチり。朝だし、本家二郎は麺の量がハンパじゃない。
ここは小でも400g、少な目で300g、半分でも200gだ。キツくなるほど食うのは嫌だし…半分にしてみようかな。
ということで席に着くときに麺半分コール。ついに俺も半分デビューか…ふとそろそろ本家二郎引退も考えてしまう。
相変わらず小汚い店。座って待つ。水をくもうとしたが店内の自販機に目が留まり、黒烏龍茶を買う。
待つこと数分で店内は満席に。火曜の午前だぜ?みんなどんだけ好きなんだ…。
5〜6分待つと最初のロットの客の麺が配膳される。すげえ量だ…みんなすごいよ。
自分の顔くらいありそうな丼に山盛りだ。俺には絶対に食いきれない。しかし大部分の客がそれくらいを食べるのだ。
っていうか生卵頼む人結構いるのね。しかも大体二個とか。
それをおわんの中でといて、そこにすき焼きのように麺をつけて食べてたりする。
それいいな。美味いかな。やってみたいな。かつおぶし頼む人も結構いるんだよね。
さっきまで二郎引退なんて思っていた気持ちは既にどこかへ行ってしまった。
トッピングをどうするか考えながら再び待つ。ゆで時間そこそこ長いよね。
そこから更に7〜8分待ったところでコールの時間。ヤサイと、ニンニク少し。平日だからね。
でやってきたのがこれだ!何はともあれテンションは上がる!
他の客に比べて俺のはすこぶる小さく見える。っていうか最初のロットの客はもうほぼ食べ終わりつつある人もいるくらい。二郎好きってみんなフードファイター一歩手前じゃね?
とにかく頂きます!新代田の二郎はレンゲもカウンターの調味料もないのでそのままヤサイから。
うん、うん、二郎だ…。さっきまでそろそろ二郎引退かなんて考えていても、この食べ始めの興奮は変わらない。
これだ…これなんだ…少しくたっとしたヤサイをできるだけスープをからめて食べる。
ただのモヤシとキャベツなのに…どうしてこんなに気持ちが高揚するのだろうか。
一晩中仕事だったせいで箸を持つ手がつる。ヤサイが重く感じる。だがその程度では俺の食欲は止まらない。
ヤサイコールでも麺半分だし、そこまでの量はない。この間のラーメン大の多めと同じくらいか少し少ないくらいだ。丼小さいしね。っていうか他の人のがデカすぎるのかもしれないけど。
そして顔を出したのが麺。この平打ち!スープの色!キタコレ感満載です。
二郎の中でもこの麺はちょっと特殊じゃない?俺は好きだけどね!ってことで一啜り。
うん、ガシガシの平打ち!これですこれ!このスープの感じとか…たまらないですね。
大をはじめその他のインスパイアでも美味い店はいくつもある。
でもやっぱり本家二郎のこのスープは…他ではないのかもしれない。
油膜すごいなぁ。醤油味も化調(?)っぽい味も強い。でも深みがあるんだよね、なんか。
麺半分で、らーめん大の普通と同じくらいかなぁ。普通はその倍を出してるっていうの、驚きだよね。
それを10分もかからずに平らげるわけだから…みんな胃袋どうなってんの!
麺を一通り味わったところで豚を行ってみる。大きさはまあ普通かな。
豚だ。二郎の豚だ。ほどよい柔らかさで、噛むと口の中でほぐれていく。
元々の味付けかスープに浸食されたのかはわからないが、塩気が強め。美味い。
麺半分なら小豚にしてみるっていうのもアリだったなぁ、なんて後から思う。
麺麺麺、豚。そんなループを繰り返す。やはり二郎だ…俺は二郎が…好きだ…。
ジロリアンなんて呼べるほどのもんじゃない。でもやっぱり美味い。
麺を食べて行くうちに固形の脂がたくさん入っているのが見えてくる。
この油膜にこの固形脂!どんだけのカロリーなんだ。とか思うけど実は気にしていない。
そんなこと気にしてたら二郎は食えないもんね!
しかもなぜか二郎の固形の脂ってなんか軽いっていうか、嫌な脂っこさを感じないんだよね。
それだけ味が濃いってことなのかもしれないけど。それだけに固形の脂を口に入れる抵抗がない。
実は今日はカラメにチャレンジしようかなって思ったんだけど、しなくて正解。
終盤にさしかかると塩気ですでに唇がピリピリしてくるくらいなんだもの。十分です。
そして多少の余裕を残したまま、完食です。うん、これくらいの腹具合がいいな。
しかし名残惜しくスープの中の具や麺を探し食べる。スープを少し飲んでみたり。
ああ、二郎引退はまだもう少し先かな…量はともかく味は全然イケる。
普段はどこかでストッパーがかかる食欲を、無心で解放できる場所、それが二郎だ。
満足です。外には常に2人くらいの待ちができている。さすがですよ、二郎さん。
新代田がリニューアルしてから二回目の来店ですが、いいですね。二郎ですよ。
家から徒歩圏内に二郎があることに喜びを感じてさえしまう。俺馬鹿だね、もう。
リニューアルしてから環七 新 新代田って新が追加になったんだよね(笑)ちっこく貼ってある写真を見たことがあります。なので「新新代田」なのです。まあそんなことはどうでもいいが。
ヤサイを片付けてから開けた黒烏龍茶も既になくなっていた。もう一本行きたいくらいです。
でもなんかアブラのせいっていうより、やっぱり塩気が強いから水分が欲しくなるのかな。
本家二郎は久々な感じですが、やはり二郎でした。俺は二郎が好きでした。
他の店だと麺がもう少し細いっていうか、薄いイメージだけどここは極太。それが好きかな。
普通の茹で加減でも割とコシがあって硬めだしね。麺はここが一番好きかもなぁ。
もはやラーメンなのかわからないくらいだけどね!(笑)でもそこがいい。
実際麺は少な目でも全然行けたなぁと思うけど、そこは無理しない方がいいよね。
明日も仕事だし、ニンニク少な目も正解だ。ニンニクが少なくても十分楽しめた。
それくらいのインパクトがこのラーメンにはありますね。次は俺も生卵とかつおぶしやってみようかなぁ。
なんて、さっきまで引退かなんて思ってたのに既に次のことを考える。これが二郎マジックか?
丼を上げ、カウンターを拭く。この店は?今日は?台拭きビチョビチョじゃありませんでした(笑)
ごちそうさまと声をかけ店を出る。またお願いします〜なんて挨拶が返ってくる。
最近他の二郎めっきり言ってないけど、ぶっきらぼうな中にも敬意を感じます。
今日は店員は男性2人だったな。一人が新人っぽい感じだ。二郎で働くって、どんな感じなんだろう…。
外に出る。さっきまで雨が降ったりもしていたが、既に空は明るかった。
はぁ、さわやかだ…。夜勤明けの疲労も一瞬忘れるくらい。
食べる前の高揚感、食べている最中の充実感、食べたあとの爽快感。
そんなものを得られるのはもはや二郎のみ。そのすべてに惹かれ、また食べに来てしまう。
二郎はやはり…中毒性がありますね。困ったものです。
さて、駅のスーパー行ってから帰ろう。ニンニク少な目だと、そこまでニオイを気にしなくていいからいいな。
食べてるときはそこまでニンニクを感じなくても、やっぱり結構食べてるものなんだなぁと自分から発するニオイで感じる。少な目は正解だったな。
他ではなかなか感じられない満足感に浸りながら、住宅街の中をトコトコと歩いて行くのであった。