※既に閉店したようですが、調布店は健在のようです※
また一週間仕事した。疲れた。慢性的に寝不足だ。
しかし本当に一週間が早い。これじゃすぐに来年になっちまう。ヤバい。
2015年ということは、俺は35歳になってしまうということだ。まさに三十代も後半。
そんな11月の気温の上がらない曇り空の日、友人に誘われて府中競馬に。
競馬なんてするのは下手すると10年ぶりくらい。生涯で二回目。
少額をちまちまかけながらもマイナスは膨らむ。
しかしメインのレースで単勝を的中させ、まあまあトントンくらいになる。
結果的には少しのマイナスで終了。まあ遊びに行ったらこれよりもっと金使うだろうなぁ、とそれなりに楽しんで終了。
それにしても東京の競馬場はホント綺麗で、ショッピングモール的な雰囲気さえあった。
しかし競馬場だけあって、喫煙所がやたらと多いのはよかった。
そんな帰り道、当初からラーメンを食う予定でいた。
どこにしようかと悩みつつも徒歩で府中駅まで。競馬場からは15分も歩けば着くかな。
それで決めたのがこのたけちゃん。調布にもある店で、結構この辺では有名みたい。
大通りからは外れているが、駅からはだいぶ近い。混んでいるかと心配したが時間もまだ18時くらいだしそうでもなかった。
もう6時でもすっかり陽は落ちている。冬が近いと感じる。今日は寒かったしね。
店に入ると家族が一組だけで空いていた。清潔感があり、どこかちょっと田舎にある店を連想させる。
店はまあまあ広い。L字型のカウンター15席ほどだろうか。
まずは券売機で食券を。らーめんかスペシャルらーめんかで悩む。
しかし競馬場で二回食事をしてしまったのでそこまで空腹ではない。ああいう場所って、つい何か食べたくなっちゃうよね。
結局、らーめん750円と味玉100円、そしてにぼし飯(小)150円をチョイス。最近は米を食いたい病なんです。
ちょうど千円でキリがいいっていうのもあり。
適当に座る。店主と女性の二人で切り盛りか。厨房もなんか広い。やっぱこの辺は都心よりかは家賃とかも安いのかな。こういう広い店の方がやっぱ落ち着くよね。懐かしい雰囲気でもあるし。
思いの外早く、5〜6分くらいで着麺でございます!
うん、まさにこれぞラーメン的な見た目。ご飯も程よい色づきでいいですねぇ。
ゆずの香りがして一瞬そばを連想させる。醤油とゆずの香りだとどうしてもそばのイメージ。
大きめの皮が一つ入っています。ホントゆずをラーメンに使う店多いよねぇ。香りだけならいいんだけどさ。
麺はこんな感じ。一般的な中華麺的なものよりは縮れは少なく太いかな。
早速頂きます!まずはメンマから。
コリコリとした食感で、見た目通りメンマらしいメンマ。量も結構ありますねぇ。
なるとモチモチ。案外なるとも好き。
では麺を行きます。寒いのもあるかもしれないけどもやもやと湯気が立ち上ります。
一口ズルり。うん、いいですねこれ!
中太の麺はモチモチ感があって、味もいい。これはちゃんとした麺だ。
俺は基本太麺が好きなんだけど、このくらいの太さでもちゃんとした麺は十分美味しいよね。
スープは基本は醤油なんだけど、そこに煮干しのダシがしっかり入っています。
一見するとありきたりな醤油ラーメンのようなのですが、当然それよりは断然美味い。
親しみのある味なんだけど、しっかりと深みがあり、ちゃんと作っている感じがわかります。
見た目では煮干し感はそこまで強くないのかな?と思ったんだけど、そんなことも全然ないです。
いい感じに煮干しの味出てます。でも臭みは全くなく、香りで言えば醤油ラーメン。あとゆず。
これは今日みたいな寒い日にはぴったりのラーメン。いいですね!
明らかにレベルが違うとは言え、イメージは昔からある醤油ラーメンだからほっこりする。
一人で食ってるわけでもないのに無言で黙々と食べます。
ご飯を行ってみる。量もまあまあありますね。
うん、ほのかにダシの味がして、お米も炊き込みご飯に近い感じのモチモチ感、それでいて無駄に米粒同士がべたべたくっついたりはしていないという、とてもいい出来。
やっぱご飯やなぁ。白米も好きだけど、こういう味のついたご飯も好きです!
あ、そういえば秋だ。栗ごはん食いたい!栗ごはんを食べたいって何年間言い続けたら食べられるのだろうか!
この親しみやすさ、懐かしさでこれだけハイクオリティ。
いいですね!他の具も行っちゃうよ!
まずはチャーシュー。まさにチャーシューという感じのものが二枚。
一枚食べてみる。
うん、柔らかい!味付けもチャーシューって感じでいいな。これもクオリティ高い。
これは肉好きはチャーシューメン必須。
こういうチャーシューらしいチャーシューは最近少ないよね。しかもパサ系じゃなくて柔らかいし。
麺とご飯のいいおかずになりまっせ!
次に味玉。
黄身は半分くらい液体のままの絶妙な具合。味付けもいい。
ただ、中が冷たかったのがちょっと残念。温かかったらもっと美味かっただろうに。
とは言え合格点の味ですね。この微妙な塩加減のダシの風味が出てるのって実はあんまりない。
うんうん、と心の中で頷きながら麺をすする。ご飯をパクつく。
いいですねぇ。なんていうかすごく自然に食べられるというか、俺が子供の頃のラーメンっていったらこういう感じだったよなぁって思い出すような。
当然それよりは全然こっちのが美味いんだけどね。
途中でコショウ投入。普通に白い粉のコショウです。
こういうラーメンにはツブツブの黒胡椒よりこっちの方が合ったりするんだよね!
ズルズル、パクパク、モグモグ。手を止めることなく完食です。
まさに食うことに集中した時間でした。
さすが人気店だけあって全体的にクオリティが高いですね。
普通の醤油ラーメンのようだけど、そう簡単に片づけられる感じでもない。
無駄に脂っこくもなく、煮干しクサくもない。
でもしっかりいいダシが出ていて、麺も具も美味しい。
昔ながらの醤油ラーメンを最高レベルに昇華したというか、そういう感じ。
老若男女が、どんな時でも美味しいって言って食べられるようなラーメンだなぁと思った。
ものすごいインパクトや個性、超満腹を求める人にはちょっと物足りなさはあるかもしれないけど、フラっと立ち寄るには十分すぎるものだと思います。
なんだかすごくほっこりした。癒しさえ感じた。
めちゃくちゃ美味い!これはすごいぞ!みたいな感じではないんだけど、美味しいとはっきり言えるラーメンだと思います。
近所にあったらちょこちょこ来ちゃうかも。安心して食べれるラーメンです。
すっかり満足して店を出る。これからの時間混むかもなぁ。酒飲んだ後とかに食ってもいいね。
外は相変わらず寒い。でも来たときよりは体も温まっていた。
俺は音楽が昔からずっと好きで、どの時期もずーっと何かしら聴いているんだけど、そうすると昔よく聴いていた音楽をふと耳にしたりするとその時のことを思い出したりするんです。
食べ物でも、そういう現象が起こるんだなぁと思った。
このラーメンは現代風の美味しさでありながらも、昔のことをふと思い出させてくれるようだ。
土曜の夜、もう明日で休みは終わり、また平日は仕事仕事…。
そんな沈んだような気持ちを、ほのかに温めてくれるような味だったかもしれない。
なんとなくまだ元気が出てないような感じだが、仕事が嫌だとか何かに悩んでるとかではなくて…。
34歳になって、なんとなくこの先どうなるのか、どう生きていくのかがわからなくなっている部分があって。
結婚して子供がいたりすればきっと何か違うんだろうけど…。独り身だとどうもね。
まさに先が見えないというか。ある意味真っ暗と言えばそうなのかな。
別にそんなに深く考えなくてもいいのかもしれない。日々それなりに、普通に生きていければそれはそれで幸せなのだとも思う。
ただ、何も考えずにただズルズルとというか、ダラダラ時間だけを経ていくというのは嫌だという漠然とした気持ちがある。
刺激が欲しいのか、やすらぎが欲しいのか、ただ一人が寂しいのか。それはわからない。
いつか「これでいいじゃないか」って思えるようになったならそれはそれでいい。
でもただなんとなく生きていて、そこに辿りつけるのだろうか?
この、どこかからっぽな気持ちはなくなるのだろうか。最近はそんなことばかり考えてしまう。
おっと、全く関係のないことを書いてしまった。
この歳になっても、まるで思春期で思い悩むかのような気持ちになるとは思いもしなかった。
それをこうして表に出せるのは、今はこのブログくらいのものになってしまったのでご勘弁を。
まだまだ寒くなると思うとちょっと嫌だなぁ。でも外に出るのが基本昼間だけだからあんまりわからないんだけどね。
明日は何しようかなとか、今日は早く寝ようとか、そんなことを考えつつ、夜の付中をトボトボ歩いて行くのであった。